2018年10月23日

この時期のアレルギー症状、寒暖差からダニに

秋のこの時期に、『鼻炎症状や目の痒み、皮膚の痒みがあります。花粉症の時期ほどでもないけど』と言われることがあります。寒暖差アレルギーかなと話をしていましたが、TVを見ると広島で有名な保澤先生が、ダニの関与を指摘されていました。なるほど、調べてみると、布団クリーナーで知られたレイコップの報告をまとめた図を見つけました。生きたダニは真夏が多いのですが、秋になると死滅して、そのために逆に浮遊して人体に影響をきたしやすくなるんですね。この時期、ダニアレルギーがある人は、しっかり掃除して清潔にしましょうね。換気をしてできればダニアレルギーのない人に掃除をしてもらうと良いですね。
ダニの数と季節.png
posted by さだまさし似院長 at 14:54| 日記

2018年10月22日

かぜ薬のCMで感じること

この時期、市販のかぜ薬を飲まれる方も多いと思います。私も時に市販薬を飲みます。
CMで、『効いたよね。早めの〇〇〇〇』、『ひどくなる前にのむ。〇〇〇・・・』
どれも良さそうですね。この時期の感冒は、以前にもお話したライノウルスがほとんどですので、残念ながら特効薬はないです。ただCMの通りに効く場合もあるかと思いますので、CMの悪口を言うつもりはありません。「昨日、市販の感冒薬を飲んだけど効かないので受診しました。」お困りなのは良くわかります。しかし、残念ながら感染して増殖を始めたウイルスを即座に死滅させる薬が登場しなければ、飲んだら直ぐに効くと実感できることは少ないでしょう。風邪を引いたと感じたら、ご自分の免疫力が十分発揮できるよう環境を整えましょう。しっかり身体を保温すること、睡眠をとりできるだけ疲れをとるようにします。風邪がお腹に影響している場合もあるので、無理矢理、食事を詰め込む必要はありませんが、空腹を感じたら、少しずつ食べるようにします。何だか、とてもつまらない話ですが、風邪の対応の基本はこんなところです。数日から長くて10日程度で症状は良くなるはずです。そうでない場合やあまりにも辛い場合は、普通風邪ではないことがあり受診をお勧めします。
posted by さだまさし似院長 at 15:45| 日記

2018年10月20日

インフルエンザワクチン、いつ打てばいいの?

インフルエンザワクチンを考える季節になりました。
皆さん、インフルエンザワクチンには色々な疑問があるかと思います。例@:万一かかっても良く効く薬ができているし、何なら予防投薬をすれば発症は防げるようなので、効果が不確かなワクチンはしません。例A:インフルエンザの流行のピークは、1月終わりから2月始め頃なので、その時期に合わせて考えます。効果が出るのは、2週間後からで5か月間程度しか効かないと聞いているので、いつ打つか考え中です。いかがでしょうか?
 極めて適切な回答ではないかもしれませんが、私見を含めて考えを書いてみます。
まず、@インフルエンザワクチンの効果ですが、厚労省、WHOともに集団分析をしてみると有効性は証明されています。確かに、ワクチンを接種したのに罹ったという人を毎年、何人もみますが、科学的には有効なので、そこは個人のご判断になります。ちなみに私は接種します。なお、確かにインフルエンザに対して薬は、今年も新薬が出ましたので、症状は早く抑えられる可能性は高いですが、やはり発病するとそれなりに辛いので予防を考えるべきではないでしょうか。発病して受診するとどこも混雑していたり、運悪く休日に発病の場合は更に大変です。インフルエンザ治療薬の予防投与ですが、過信は禁物と考えます。医療保険は効きませんので高額な薬代を実費で払う必要があります。そこまで考えられる方なら、ワクチンの併用をされては如何でしょうか。
次に、Aインフルエンザワクチンの接種時期についてです。ワクチンは、毎年、WHOが流行するであろうウイルス株の選定し、厚労省が対象株を決定しています。しかし、残念なことに外れることもある一つの要因は、インフルエンザウイルスは生き延びるために刻々と変化しており、ワクチン製造時と寒くなっての流行時とで既にウイルスが変異している可能性もあります。それなら、時間が経ってウイルスが変異しているかもしれない流行のピーク(1月末〜2月初め)に合わせるより、流行の始めからカバーできるように11月初旬を中心に接種を考えるのが良いのかもしれません。これは私見です。
 長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
posted by さだまさし似院長 at 08:56| 日記

2018年10月19日

咳やくしゃみからの感染にマスクは効果的?

感冒やインフルエンザが多くなる時期になり、病院以外でもマスクを着用される方をよく見かけます。果たしてどの程度の効果があるのでしょうか?通常のマスクは、咳やくしゃみで飛び出す飛沫核やスギ花粉はブロックできますが、ウイルス単独ではマスクを通過します。
オーストラリアのクイーンズランド工科大学(QUT)とクイーンズランド大学(UQ)の共同研究チームは、「地球に広く分布する常在菌のひとつであり、院内感染の原因菌としても知られる"緑膿菌"がヒトの咳やくしゃみによって放出された場合、空中にどれくらい生存するのか」について研究し、2014年8月に、呼吸器系医学雑誌『ソラックス(Thorax)』に報告しています。それによると、「咳による飛沫は、最長4メートル飛び、45分間、空中に残存する」とのことです。研究は更に進み、「ヒトの咳やくしゃみによって飛沫が空中に放出された後、飛沫に含まれる細菌の感染力は、どの程度持続するのか」検討し、2017年6月に『プロスワン(PLOS ONE)』において、ヒトの咳の飛沫に含まれる緑膿菌は、10秒程度で半減するものもあれば、半減するまでに10分以上を要するものもあったと報告しています。
まとめますと、通常我々が使用しているマスクは、ウイルス単独で通過してしまうので意味がない訳ではありません。ウイルスが生きた状態で体内に入るかが問題になります。ウイルスや細菌は、咳やくしゃみで放出される飛沫核に水分があることで10分以上生存し、その飛沫核は最大45分間、浮遊し、人から人への感染のリスクとなると推論できます。その飛沫核をマスクはブロックできるので、かなり有用なのではないでしょうか。診察室で、これからはマスクを常時着用させていただくこと、ご理解よろしくお願いします。
posted by さだまさし似院長 at 10:38| 日記

2018年10月15日

インフルエンザワクチン接種開始

本日から、インフルエンザワクチンの接種を開始します。
今シーズンのワクチンは、A型2種類、B型2種類に対応したものです。
昨シーズンとA/H3/N2株とB型株(ビクトリア系統)が変更になりました。
効果がでることを祈っています。なお、11月頃が一番の接種のお勧め時期ですが、既にごくわずかインフルエンザの発生報告がありますので、早めに接種でも問題ないとは思います。
posted by さだまさし似院長 at 09:37| 日記

2018年10月11日

この時期の風邪は何だ?

涼しくなってきたと思ったら、風邪をひいてしまったという人も多いのではないでしょうか?10月頃の風邪について調べてみました。
風邪をひく場合は、@ご自分の体調とA症状を起こすウイルスへの感染が大きなポイントになります。@気温が急に低下すると、身体が順応しなければならないので自律神経の乱れが生じ、かつ免疫力は低温になることで低下して、感染に対しての防備が低下してしまいます。Aそこに、この時期に活動性を増す、ライノウイルスなどの感染が起これば風邪症候群として発症するというわけです。
ライノウイルスは、春・秋に活動性を増すウイルスで、この時期の風邪の半数程度はこのウイルスと考えられます。その血清型は数百種類と考えられており、ワクチンでの予防は困難で、特効薬もありません。潜伏期は短く1〜3日です。ライノウイルスは33℃で増殖するので、通常、鼻や喉の上気道など温度が余り高くない場所で増殖します。頭痛・のどの痛み、鼻詰まり、くしゃみが起こります。温度の高い気管や肺、お腹の症状が最初の症状になることはまずありません。水のような鼻水から、次第にそれは濃いねばっこい黄色あるいは緑色のものへと変化し、量も少なくなります。通常、発熱は微熱程度までです。のど、鼻の症状から咳が少し遅れて出始め2週間近く続くこともあります。これは上気道の炎症が下気道に波及したものと考えられます。通常、1-2週間以内に軽快します。
 有効な薬がないのなら予防はどうかというと、うがい、手洗い、マスクですが、どれもそこそこの効果は期待できますが、過信は禁物です。通常のマスクの隙間をウイルスは簡単に通過しますが、くしゃみ、咳で飛び出す飛沫核は、マスクで防げますので多量のウイルスの曝露は避けられそうです。
 薬は症状を和らげる程度であることを認識していただき、ご自愛をして下さい。
posted by さだまさし似院長 at 10:54| 日記

2018年10月03日

処方(薬)の有効期限について

今回は、処方(薬)についての疑問シリーズ最後のC「処方してもらった薬はいつまで日持ちするのか(服用できるのか)」について解説します。
医薬品における期限は、その医薬品の有効性と安全性が最大限保証できる期日とされています。具体的には記載期限の日には(適切な保管状態の元という前提で)少なくとも元の状態と比して90%の効力を維持していなければなりません。
一般的に医薬品の有効期限は製造日から2-5年の幅があります。そこで、皆さんは、気になられるのであれば、処方を受け取る際に「今回の処方薬の有効期限は、どのくらいでしょうか?」と調剤薬局で聞けば教えてもらえます。薬はまとめて箱詰めされていてそこに有効期限が書いてありますので薬剤師は確認することができます。なお、期限切れの医薬品は、毒性がでるという報告はほとんどありません。正確に言えば、製薬会社は、例えば製造して7年経過した薬が安全かどうかなど、調べていないか、安全が確認されても公表していない可能性があります。
液剤は固形剤(錠剤、カプセル、散剤)ほど安定ではないものが多いし、点眼剤は雑菌が入る可能性を踏まえるとやはり開封後1ヶ月の使用期限を守った方がよいでしょう。注射剤も、濁りや変色があったらもう使うべきではないでしょう。何よりも注意が必要なのは治療域が狭い薬で少しのずれが治療上大きな影響を与えかねないものや効力の低下が早いものがあります。例えば、抗けいれん薬、ジゴキシンや血栓予防不整脈予防のワーファリンなどは治療域が狭いものの代表例ですし、フェノバルビタール、ニトログリセリン、テオフィリン、エピネフリン、インスリンなど力価低下が早いものです。こうしたものは期限切れ薬剤の使用は特に勧められません。甲状腺関連の製剤、低用量ピルも期限切れ後は避けた方が良いでしょう。また、抗生剤など治療失敗が耐性菌の発現に繋がるので、あまり期限を超過したものは使うべきではありません。無難に、有効期限内の薬を使うことをお勧めします。
posted by さだまさし似院長 at 17:45| 日記

2018年10月01日

先発医薬品と後発医薬品について

台風が通過して、一段と涼しく、秋を実感するようになりました。
 今回は、先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック医薬品、通称ゾロ)について解説します。国は、平成29年6月の閣議決定において、「2020年(平成32年)9月までに、後発医薬品の使用割合を80%とし、できる限り早期に達成できるよう、更なる使用促進策を検討する。」と定めました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/index.html
私が医師になった30年ぐらい前には、とある後発医薬品の抗生物質の点滴薬は、何本かに1本、上手く溶解しないものがあり、破棄していた記憶があります。その当時のことを知っている人は、後発医薬品をゾロ(まがい物)と認識していたので、なかなか拭いきれない感情があるのも事実です。
@ジェネリック医薬品は、先発医薬品のおよそ10年の特許満了後に有効成分、分量、用法用量、効果効能が先発医薬品と同一と認定されたものです。「安定性試験」「生物学的同等性試験」などをパスしないと認可されません。(逆に言うと、原薬・添加物・製法は違っていることもあります。そこまで同一のものは、オーソライズドジェネリックと呼ばれるものになります。)
A品質再評価:平成10年以前に発売された後発医薬品の品質には
不信があるものもあり、溶出性試験で再評価され、現在概ね終了しているので、薬効に関しては、現在、市場にでている国内のジェネリック薬は安全と考えられます。万一、不信に思われる場合は、PMDAのくすり相談窓口(電話:03-3506-9457)を利用できます。
Bジェネリック医薬品は、先発医薬品と有効性・安全性はかわらないと考えるべきです。ただし、剤形、添加物、服用感、薬への文字などの識別性には、差がある場合もあります。なお、その差は、今では先発品よりも逆に改良されて良い薬になっている場合もあります。
今日はここまでにしておきます。
posted by さだまさし似院長 at 11:49| 日記