2018年10月19日

咳やくしゃみからの感染にマスクは効果的?

感冒やインフルエンザが多くなる時期になり、病院以外でもマスクを着用される方をよく見かけます。果たしてどの程度の効果があるのでしょうか?通常のマスクは、咳やくしゃみで飛び出す飛沫核やスギ花粉はブロックできますが、ウイルス単独ではマスクを通過します。
オーストラリアのクイーンズランド工科大学(QUT)とクイーンズランド大学(UQ)の共同研究チームは、「地球に広く分布する常在菌のひとつであり、院内感染の原因菌としても知られる"緑膿菌"がヒトの咳やくしゃみによって放出された場合、空中にどれくらい生存するのか」について研究し、2014年8月に、呼吸器系医学雑誌『ソラックス(Thorax)』に報告しています。それによると、「咳による飛沫は、最長4メートル飛び、45分間、空中に残存する」とのことです。研究は更に進み、「ヒトの咳やくしゃみによって飛沫が空中に放出された後、飛沫に含まれる細菌の感染力は、どの程度持続するのか」検討し、2017年6月に『プロスワン(PLOS ONE)』において、ヒトの咳の飛沫に含まれる緑膿菌は、10秒程度で半減するものもあれば、半減するまでに10分以上を要するものもあったと報告しています。
まとめますと、通常我々が使用しているマスクは、ウイルス単独で通過してしまうので意味がない訳ではありません。ウイルスが生きた状態で体内に入るかが問題になります。ウイルスや細菌は、咳やくしゃみで放出される飛沫核に水分があることで10分以上生存し、その飛沫核は最大45分間、浮遊し、人から人への感染のリスクとなると推論できます。その飛沫核をマスクはブロックできるので、かなり有用なのではないでしょうか。診察室で、これからはマスクを常時着用させていただくこと、ご理解よろしくお願いします。
posted by さだまさし似院長 at 10:38| 日記