2018年10月03日

処方(薬)の有効期限について

今回は、処方(薬)についての疑問シリーズ最後のC「処方してもらった薬はいつまで日持ちするのか(服用できるのか)」について解説します。
医薬品における期限は、その医薬品の有効性と安全性が最大限保証できる期日とされています。具体的には記載期限の日には(適切な保管状態の元という前提で)少なくとも元の状態と比して90%の効力を維持していなければなりません。
一般的に医薬品の有効期限は製造日から2-5年の幅があります。そこで、皆さんは、気になられるのであれば、処方を受け取る際に「今回の処方薬の有効期限は、どのくらいでしょうか?」と調剤薬局で聞けば教えてもらえます。薬はまとめて箱詰めされていてそこに有効期限が書いてありますので薬剤師は確認することができます。なお、期限切れの医薬品は、毒性がでるという報告はほとんどありません。正確に言えば、製薬会社は、例えば製造して7年経過した薬が安全かどうかなど、調べていないか、安全が確認されても公表していない可能性があります。
液剤は固形剤(錠剤、カプセル、散剤)ほど安定ではないものが多いし、点眼剤は雑菌が入る可能性を踏まえるとやはり開封後1ヶ月の使用期限を守った方がよいでしょう。注射剤も、濁りや変色があったらもう使うべきではないでしょう。何よりも注意が必要なのは治療域が狭い薬で少しのずれが治療上大きな影響を与えかねないものや効力の低下が早いものがあります。例えば、抗けいれん薬、ジゴキシンや血栓予防不整脈予防のワーファリンなどは治療域が狭いものの代表例ですし、フェノバルビタール、ニトログリセリン、テオフィリン、エピネフリン、インスリンなど力価低下が早いものです。こうしたものは期限切れ薬剤の使用は特に勧められません。甲状腺関連の製剤、低用量ピルも期限切れ後は避けた方が良いでしょう。また、抗生剤など治療失敗が耐性菌の発現に繋がるので、あまり期限を超過したものは使うべきではありません。無難に、有効期限内の薬を使うことをお勧めします。
posted by さだまさし似院長 at 17:45| 日記