新型コロナウイルス感染の第7波が収まってきました。毎日、抗原検査を主に、バタバタ忙しく診療をしていましたが、最近、当院でも、平穏を取り戻しています。幸いなことに、新型コロナウイルスは、弱毒化してきており、60歳未満では普通風邪と大きく変わらない程度までになりました。ただ、60歳以上では死亡率0.48%と季節性インフルエンザの死亡率0.1%と比べるとまだ高く、十分な対策をとるべきだと考えます。
診療していて、もったいないと感じることは、重症化予防の飲み薬が簡単に使えないことです。国は、ラゲブリオ、パキロビットを数百万人分確保したにもかかわらず、併用禁忌薬の設定が厳しく、同意書に患者のサインが必要など、面倒で簡単に処方できません。
38℃以上の発熱していて朦朧としている人に、十分な理解と同意を求めるのは、如何なものでしょうか。米国では、抗原検査陽性なら、簡単な説明を受けパキロビットを服用できます。
おそらく必ずくる第8波の前に、この新型コロナウイルス感染症への対応の見直しをして欲しいです。問題にすべきは、高齢者の感染であり、ワクチンや重症化予防の薬を簡単に渡せるように制度変更をして欲しいです。
2022年09月27日
新型コロナウイルス感染、第7波をこえて
posted by さだまさし似院長 at 16:22| 日記